日本人は、がんの中でも「胃がん」が多いです。
男性の場合、1番に多いです。
女性の場合は、3番目に多いとされています。
毎年、検査によって新たに胃がんが見つかる人は、およそ10万人いるといわれています。
胃がんは、かつて死亡数でも1位でしたが、研究による進歩で最近では、死亡率が低下してきています。
胃がんは、進行の程度で治る率が違います。
したがって、ごく初期の早期がんと進行がんに分けて考える必要があります。
治療法も大きく違います。
そのため、検査でがんの進行を正しく調べ、その人にあった治療法を行うことがとても重要です。
がんの進行度を「ステージ」と表します。
一般的にステージが同じときは、治る確率はほぼ同じとされます。
胃がんのステージは、IA??に分類されます。
数字が大きくなるほど進行しているということです。
ステージを決めるのが、胃がんの「深さ」と「転移」です。
この2つの要素を組み合わせて、ステージを決めるので「深さ」が同じであってもステージが違う場合があります。
Posted by banrai | 2008年4月20日 10:47 | パーマリンク
胃がんの多くは、胃の内側の粘膜に発症します。
胃の壁の中を外側に向かって広がります。
胃の壁のどこまで深く進行しているかによって、次の4つの段階に分けられます。
T1・・・がんが、胃の粘膜にとどまっている状態です。
この段階が早期がんです。
T2・・・がんが、胃の粘膜の外側の筋層まで進行している状態で、まだ胃の表面まで出てきてない状態です。
T3・・・がんが胃の壁を突き抜けて、胃の表面に出ている状態です。
この段階になると、がん細胞が他の臓器への転移の可能性があるので治療が難しいです。
T4・・・胃がんが最も進行した状態です。
胃の近くにある他の臓器への転移が見られる状態です。
胃がんは、大きさよりも深さがとても重要なことです。
がんが小さくても奥深いときは、進行していることになります。
Posted by banrai | 2008年4月20日 10:47 | パーマリンク
胃から離れた部分に病巣ができることがあります。
これが転移なのです。
胃の血液は、まず肝臓に流れるため、がん細胞が胃の血管内に入った場合、肝臓に転移する可能性が高くなります。
これと「肝転移」といいます。
また、胃の表面にできたがん細胞が飛び、周囲の小腸や大腸などにくっつくこともあります。
がん細胞が、種をまいたように散らばることから、「腹膜播種性転移」といいます。
胃がんの転移で一番多いものが、がん細胞がリンパ管に入り、リンパ節で増える「リンパ節転移」です。
胃の周囲のリンパ節は、胃に近いほうから、「第1群リンパ節」「第2群リンパ節」「第3群リンパ節」に分けられています。
そして、転移の有無や状態によってN0?N3の4段階に分けられます。
N0・・・リンパ節への転移が全くない状態です。
N1・・・胃に最も近い第1群リンパ節にがんが転移している状態です。
N2・・・胃から少し離れた第2群リンパ節にがんが転移している状態です。
N3・・・胃から遠く離れた第3群リンパ節にがんが転移している状態です。
転移のある臓器や遠く離れたリンパ節への転移の場合、全部切除することができません。
そのため、胃以外の臓器や胃から離れたリンパ節に広く転移している場合は、治る可能性が低くなります。
Posted by banrai | 2008年4月20日 10:46 | パーマリンク
胃がんの進行を調べるには、「内視鏡検査」「画像検査」を行います。
<内視鏡検査>
内視鏡は先端にカメラが付いており、口から胃の中に器具を入れて調べます。
胃の粘膜の状態が直接見ることができるので、観察することができます。
そのため、色の変化などから胃がんの病巣を発見することができます。
また、粘膜の凹凸によっても胃がんの深さもある程度は、推測できます。
それに、内視鏡検査でもう1つ重要なことがあります。
病巣や粘膜を一部切除して、顕微鏡で調べる「生検」を行うことができます。
生検は1ヵ所ではなく、数ヵ所から取ることもあります。
生検をすることで、まずがんなのかどうかが分かり、がんの場合はがんの広がりもわかります。
また、がんが小さい場合、転移しにくい「分化型」なのか転移しやすい「未分化型」なのか見分けることもできます。
<画像検査>
リンパ節などへの転移を調べるには、画像検査を行います。
主に行われる画像検査は、「CT検査」「超音波検査」です。
肝臓への移転を調べるには、「MRI検査」をする場合もあります。
Posted by banrai | 2008年4月20日 10:44 | パーマリンク
胃がんの主な治療法は、「内視鏡治療」「手術」「化学療法」の3つです。
どの治療法にするかは、早期がんなのか進行がんなのかによって違います。
<早期がんの場合>
早期がんは治る可能性が高いので、体への負担が少ない「内視鏡治療」や、後遺症を減らすように切除範囲を小さくとどめる「縮小手術」が行われます。
<進行がんの場合>
進行がんは、転移や再発する可能性が高いため、できるだけ治せる可能性がある治療法で行います。
一般的な胃がんの手術以外に、大腸やすい臓などの周辺の臓器も一緒に切除したり、切除するリンパ節の範囲を広げて行う「拡大手術」もあります。
また、がんの転移している範囲が広く、手術で取りきれないなどのときは、「抗がん剤」を用いた化学療法を行います。
これらの治療以外に、「緩和手術」という治療法があります。
これは、治療を目的とはせず、「狭くなった胃を切除して、食事を通りやすくするなどの改善や、痛みを和らげることを目的としています。
胃がんの治療法といっても胃がんの段階によっても違うので、きちんと自分の胃がんの段階はどの程度なのか把握して、
どのような治療を行うと良いのか理解することが大切です。
Posted by banrai | 2008年4月20日 10:44 | パーマリンク